in 犬レスキューネタ

偶然の出会いで…

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我が家にはすぐ目と鼻の先に100坪ほどの小さい公園があります。
住宅に囲まれた小さな公園ですが、子供達が毎日一輪車や自転車の練習、そして我が家のあんずとらっきょも子供達に遊んでもらってます。
今日も、いつものようにけいとん達の様子を見に、あんずとらっきょを連れて行きました。
この公園、住宅に囲まれている為、隣町へ移動する通り抜けができる公園でもあり、よく人が通ります。
そこへ、杖をついたご老人が公園内を通り抜けようと…
するとその老人、我々の近くに寄って来た… そしてあんずとらっきょのそばへ…らっきょが大喜びで飛びつこうとするので、ダメと制止、しかしご老人かまわずらっきょを触ろうと(@o@;) 杖をついているし、足下もおぼつかなそうなご老人…
思わず「大きいので危ないですよ…」と私が言うと、「大丈夫ですよ(^_^) 私もつい最近までラブラドールを飼ってました。この犬は何と言う種類ですか?目が青くて綺麗ですね」と穏やかそうな声で話しかけてこられました。
見た目とは違い 犬にかなり慣れている様子…
私が、ボーダーコリーと説明、年齢等聞かれた為、らっきょの生い立ちを説明したら、そのご老人が「それは良い事をなさいましたね(^_^) 私が飼っていたラブラドールもボランティアで飼っていたんですよ、盲導犬のリタイア犬でね…全部で3頭我が家で生涯を面倒見ました」とおっしゃった…そうなんだ(@o@;)
実は、この家に住んでいるんですよ… (@o@;)なんと そこは公園に隣接したお宅、そういえば、公園であんずとらっきょと遊んでいるときに、そこのお宅の庭でラブラドールがひなたぼっこしていたな(@o@;)と思い出した…
そうだったんだ、盲導犬のリタイア犬だったんだ…
ここから、色んな話をそのご老人とかれこれ1時間近くしただろうか…
とても感動的、そして切ない話を一杯してくれた。

あずかったうちの1頭のラブラドールは、春日にお住まいだった視覚障害者の盲導犬だったそうで、リタイアが決まった日、その飼い主であった視覚障害者の方が、春日から電車を乗り継ぎ、千早まで来て、歩いてお宅に連れて来てくれたそうです。
しかし、預かり始めて3日後そのラブラドールがなんと突然失踪…
皆で必死に探したそう…すると、実はそのラブラドール、飼い主だった視覚障害者の元へ帰ろうと思ったのか、自ら歩いて来た道を戻り、千早駅へ…
そして、改札口を通り、ホームへ上がり電車に乗り、発車する直前に駅員に見つかり、保護され、事無きを得たそうです。
すごい、家から駅迄の道を覚えていたんだ…
盲導犬だった経験上、電車など乗り馴れていたため、すんなりと駅へ入り、ホームへ上がり、電車に乗って、そして自分の元飼い主の元へ帰ろうと思ったのか… いや、帰れるという自信があったのか… それともきっと飼い主がどこかに迎えに来てくれると思っただろうか…聞いていて涙が出た。
老齢になったから引退して、余生をゆっくり過ごしなさいね…という人間からのねぎらいもワンコには通じない…捨てられたと思ったのかな…切ない話でした…

さらに、先日亡くなったラブラドールも同じく盲導犬で、10歳でその老人のお宅へ来たそうで、その後6年をそのご老人と共にし、先日生涯を終えたそうだが、その最期がせつなかった。
「妻にも先立たれ、ラブラドールとの暮らしだったんですが、私も年でね、先日いよいよ私も入院しなければならないくらい体調が悪くなってね、それで犬を預けなければならないと、準備をしていた時ですよ… 犬が気づいたんでしょうかね…私との別れを覚悟したようで…それでなんでしょうか3日後に逝ってしまったんですよ…自分の最期を自分で決めてしまったようですね…それが私のあずかった最後の盲導犬です」涙(T^T)
「その後、私も元気になって退院できたんですがね…今日はリハビリがてら、グッディ(ホームセンター)まで とうがらしの苗を買いに行ってきました」と穏やかに話してくれた…
すごいな~ どうみても80歳くらいのご老人、つい最近までボランティアで犬を預かっていたなんて… 
私が80歳になった時 そんな事できるか… 

その後も、犬の話で盛り上がり、さらには地域の話になったとき、そのご老人が「この地域は40年前は山、原生林だったんですよ…」と…しかし私もここで生まれ育ったので、「はい知ってますよ!私もここで生まれ育ちましたから(^o^)」と何気なくいうと、「え?失礼ですが、お名前は?」と聞かれた。
旧姓を答えたら、なんと私の両親と偶然にも知り合いだった(@o@;)
そのご老人、とても喜んでくれ、「私はKと申します。貴方のご両親はよく知ってますよ!ご両親お元気ですか?よろしくお伝えください」と言われ、そのご老人とは別れた。
後で、ちょっと気になったので、さっそく帰って、実家の両親に聞いてみた。
すると、やはり「Kさん 知っているわよ」と何十年来の知り合いだったそうだ…
しかしここからがまた、すごい…
母が「あの先生の事覚えてないの?」と私に言って来た…
私「先生(@o@;)?いや(^o^;)全くわからない」と答えると、母が「あの先生は、K先生よ、すごい人なのよ…」と(@o@;)
実は、日本で初の南極越冬隊の第一次隊員で最年少で研究者としてオーロラなどの研究で派遣された人、しかもその際、一緒に同行したのが、あの有名なタロとジロなのです。
そして、高倉健さん主演の映画の「南極物語」の原作本の執筆者であり、ご自身も映画のモデルとなった方、そしてタロとジロの真実を知る証人でもありました…その後も多数の本を出版され、日本だけでなく海外の教授を歴任されてきた…
そうだったんだ(@o@;)…私もあまりに小さい頃の話で全く覚えていないが南極物語の話はよく知っている。

え~っ!(@o@;) あの人の良さそうな、人懐っこい、優しくて可愛いおじいちゃんのイメージだった人がと思うと 二度びっくりだった…
でも、なんとなく理解できた… タロとジロとの出会い、そして別れ、再会…南極越冬隊で連れて行った犬達を断腸の思いで置いてこなければならなかった…当時K先生始め、第一次南極越冬隊員は全国民から言いようもないバッシングを受け続けたということは、知識として知っていました。
その当時は相当のご苦労があったと思う…
こうやって、現役を引退されてから、盲導犬のリタイア犬を預かるというボランティアをされていたのはほんの一部の人しか知らない事です。
私も今日、偶然お会いするまで全く知り得なかったことです。
ご高齢にもかかわらず、毎日庭で草むしりや園芸をしながらラブラドールと過ごしている先生のお姿を思い出して、至極納得してしまった…
今は、先日亡くなったラブラドール以降はもうご高齢のため預かりを断念され、一人暮らしをしているそう。
たまたま、公園にらっきょとあんずを連れて行き、そしてこの2ワンズに声をかけてくれた偶然の出会い…

この出会いを作ってくれた、あんずとらっきょに感謝…

そして、偶然ではありますが、この秋、K先生執筆の「南極物語」がドラマ化されるそうです…またもや先生が世間から注目されることが良い事なのか…
少し心配です。
毎日お宅の小さな菜園を手入れしている先生がこれからも平穏であることを祈ってます。

K先生これからもお元気で… これからも公園で声をかけてください!
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5 Comments

ソル山かおる  

No title

深~い話でした。感動しました。

2011/05/06 (Fri) 21:31 | EDIT | REPLY |   

ハナルナ  

No title

すごい偶然の出会いと とてもステキなお話しですね
人のご縁って本当に不思議

2011/05/06 (Fri) 22:05 | EDIT | REPLY |   

あんずとらっきょ母  

あんずとらっきょ母からお返事

v-286ソル山かおるさんへ
深~い というか 長~い 話でしょ(^o^;)
公園で偶然であったばかりで、1時間位立ち話してしまいました(^o^;)
本当に犬好きな方でしたよ(*^o^*)

v-286ハナルナさんへ
ほんとうにこんな近くにこんな方が住んでいるなんて知りませんでした(^o^;)
素敵なお人柄が全身ににじみ出ている先生でした!

2011/05/07 (Sat) 22:48 | EDIT | REPLY |   

クミンママ  

No title

南極物語、私も子供の頃に見て感動したお話でした。
あんずとらっきょ母さん、すてきなお話をありがとうございます。

2011/05/23 (Mon) 14:49 | EDIT | REPLY |   

あんずとらっきょ母  

あんずとらっきょ母からクミンママへ

ほんと 思いがけない出会いで、感動的なお話を聞けて良かったです(*^o^*)

2011/05/24 (Tue) 16:39 | EDIT | REPLY |   

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